色の名前の由来について|イタリアンレザー の色表記

こんにちは。cobalt leather works のクリモトです。
今日はイタリアンレザーの色についてのお話。

カラーオーダー例

まず、前置きとして
当店で扱っているプエブロと呼ばれるイタリアンレザーの色についてですが
・ペトロリオ
・ダークブラウン
・レッドブラウン
・ネイビー
・オリーバ
・ブラック
の6色を定番在庫として保有しております。

が、実はこの色の名前、一部を分かりやすくするようにアレンジして表記しているので
正しくは
・ダークブラウン:タバコ
・レッドブラウン:コッチネーラ
・ブラック:ネロ

となります。

※ペトロリオ、、、は当店のイメージカラーなので元々の表記で出しています。何卒ご容赦を。笑

ではなぜ本当の名前は違うのか、その意味ってどんなものなの?っていうところについて書いていきます。

豊かな感性から生まれる色の連想

調べてみるとイタリアンレザーの色の名前は、自然(その中でも特に植物)に由来するものが非常に多いのが特徴です。日本だと、「若草色」とか「紫陽花色」という感覚に近く、単純に「赤」とか「青」とかで名前をつけないのです。

古来よりイタリアでは植物タンニンによる革の鞣し(生皮を素材としての革に加工する工程)を伝統としており、現在でもタンナーごとに歴史ある手法で革を製造していますが、おそらくそういった伝統的な背景もあるのだと思います。
〇〇を連想させるような色。イタリア人ならではの豊かな感性だからこそ生まれたのでしょう。

トスカーナ

中には色そのままのものもあるのですが、自然ではあまり見かけない色はそのままなような感じがします
やむなく・・・ってことなのかもしれません。

それぞれの名前の意味|定番編

まずは当店で扱いのある色の正式名称と、その由来をご紹介していきます。

ペトロリオ|petrolio

ペトロリオ

ペトロリオ・・・「石油」の意味
言わずと知れた当店にブランドカラーで、僕の一番好きな色ですね。
経年変化で深く沈んだような深緑になったり、灰のような浅い青緑になったりと、千差万別の変化を見せてくれる面白い色でもあります。
鮮やかな色の革は顔料系(経年変化しない)のイメージが強かったので「経年変化する青い革」という衝撃は今も強く残っています。

ちなみに石油って実際どんな色なんだろうと思い少し調べてみました。
実際はこんな色(左画像参考)のようです。

思ってたより青ですね。

コッチネーラ(レッドブラウン)|Coccinella

コッチネーラ

コッチネーラ・・・「てんとう虫」の意味
レンガのような赤みが特徴なので、当店ではレッドブラウンと表記しております。
イタリアではてんとう虫は幸運のシンボルとされているようで、とても縁起の良い赤茶色。
経年変化でアンティーク家具のような深みを出してくれます。
当店でもペトロリオに次いで人気のあるカラーで、カラーオーダーではよくパーツ部分にも使用されます。

タバコ(ダークブラウン)|tabacco

ダークブラウン

タバコ・・・「タバコ葉の茶色」の意味
深いこげ茶色なので、当店はダークブランと表記しております。
使用していると、鮮やかな色味と比較して変化は少ないですが
艶を増すことにより高級感のあるヴィンテージへと成長してくれます。
当店ではお財布の内装などによく使用しており、内部の経年変化に一役買ってくれていますが
カラーオーダーなどで外装に使用することも。大人の色気があって素敵な茶色です。

オリーバ|oliva

カラーオーダー例

オリーバ・・・植物の「オリーブ」の意味
近年、日本でもオリーブオイルなどで馴染みがあるので当店でもオリジナルの表記としています。
抹茶のように鮮やかなグリーンですが、こちらも経年変化で色の濃さとツヤ感が増してきます。
経年変化の範囲も含め、個人的にはペトロリオの兄弟分のようなイメージで使用しています。

使用することで深い森のような暗い緑色に変化していきます。ツヤ感も相まって唯一無二の経年変化を見せてくれます。

オリーバ経年

ネイビー|navy

クルヴァ イメージ

ネイビー・・・「濃紺」の意味
これはそのままですが、そもそもネイビーって実は「海軍」を示す言葉なのです。イギリス海軍の軍服が濃紺だったことが由来、とされていますが現代ではネイビーで色が伝わってしまいますね。
プエブロのネイビーは灰がかったくすみのある濃紺。
使用することで限りなく黒に近い青に育ち、シックな表情へと成長していきます。

ネロ|nero

ネロ(ブラック)

ネロ・・・「黒」の意味
こちらも珍しくストレートなのですが、イタリアの文化に黒ってあまりイメージが湧かないので
きっとそういうことだと思います。日本だと「墨黒」とか付けそうですけどね。
銀面を加工で擦っているため、霞みがかったようなような表情の黒。
経年変化後はご想像の通り、艶のある漆黒へと変化します。
ブラックトーンは統一するとグッと格好良くなりますよ。

その他、イタリアンレザーの色のあれこれ

ここまででも結構なボリュームなのですが、当店で扱う革の色はごく一部。
他にも色々あって面白いのでご紹介していきますね。(画像はありませんが・・・)

パパベロ

パパベロ・・・イタリア語で「ポピー」を意味します。
なにやら辛そうな響きのある名前ですが、唐辛子ではなく可愛らしい花の名前ですね。
色味は鷹の爪上等な真っ赤です。
プエブロにもこのカラーはありますが、当店では取り寄せとなります。

ナポリ

ナポリ・・・イタリアの都市「ナポリ」を意味します。
色味は鮮やかな黄色です。
これには実は理由があって、ナポリ近郊にあるベスビオスという山で顔料の元となる鉱物が採掘されていたのですが
その顔料の色が「ネープルスイエロー(ナポリの黄色)」と呼ばれていたのですね。
そのイメージからナポリ=黄色となったものと思われます。
こちらもプエブロにラインナップされていますが当店では定番外。
需要がありそうなので試してみたい色ではありますが・・・!

コニャック

コニャック・・・ブランデーの一種
その名前の通り、お酒の色で、柔らかい茶色を示します。
日本だと「飴色」という表現が近いと思います。
ミネルバ系、プエブロ、共にこの色がありますが、経年変化で出てくるツヤ感がたまらないです。

グリージオ

グリージオ=イタリア語で「グレー」を意味します。
こちらも珍しくそのまま。こちらもプエブロの中では定番ですね。
こういったくすんだ感じの色味は名前も単調だと思うのは気のせいではないはず・・・。

サビア

サビア=「砂」の意味。
砂漠のような、黄色と茶色の中間のような色味。
コニャックよりも鮮やかで、ナポリよりも茶色。
こちらも経年変化が面白く、プエブロにラインナップされます。

プルーニャ

プルーニャ=「すもも(プラム)」の意味
鮮やかな紫でプエブロにもこのカラーがあるのですが、現状ではお取り扱いができません。
一度使ってみたいカラー筆頭ですね。

オルテンシア

オルテンシア・・・イタリア語で「紫陽花」の意味
ペトロリオに近い青色ですが、若干鮮やかな色味です。
ミネルバリスシオやボックスなどでこの表記の革があります。

ボーネ

ボーネ・・・「骨」の意味。
その通り、日本では「アイボリー」や「生成り」といった色味に近いと思います。
すこし柔らかい白ですね。

ビアンコ

ビアンコ=イタリア語で「白」を意味します。
これはネロと同様ですね。

モスト

モスト=ワインの元となる葡萄果汁を意味します。
赤いような、紫のような、どこか透明感のある独特な色味。
ミネルバ系の革に使用されていますね。

番外編 あとがき|フランスの糸も実は・・・

当店ではフランスのリネン糸を使用しているのですがそちらの色もまた独特な名称です。
番外編なので簡単に・・・

シャルトリューズ・・・フランスを代表する「リキュールの女王」
パーン(パオン)・・・孔雀の羽のような青緑。

などなど。
色の名前だけもかなりたくさんの表現があって楽しいですね。
どこかでこれらの色の表記を見かけたとき、あれなんだっけ?と思い出していただけたら幸いです。

また、当店で扱っている素材についてはこちらでまとまってますのでよろしければ合わせてご覧くださいませ〜

ではでは、本日はこの辺で!

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