イタリアンレザーの色表記|ちょっと面白い名前の由来

イタリアンレザーの色について

こんにちは。cobalt leather works のクリモトです。
本日は Leather Tips! の更新です!

イタリアンレザーの色について、取り扱いの色がだいぶ増えたので追加しながら再編集していきますね。

Leather Tipsとは・・・
Tips = もともとIT用語で、ヒント、小ネタ、秘訣、などの意味
Leather Tips! では革についてのちょっと面白い知識をご紹介していきます。

カラーオーダー例

イタリアンレザー の色の呼称は独特な感性と、耳慣れないイタリア語が相まって
一度聴いただけではなかなか分かりづらいものがあります。

例えばですが、「コッチネーラ」と聴いて何色か想像できますか?
僕は初めて聴いた時、さっぱり分かりませんでした。

今日のLeather Tips! ではそんなイタリアンレザーの
ちょっと面白い色の由来についてご紹介していきたいと思います!

当店で扱っているイタリアンレザー ・プエブロの定番色は以下の9色となります。(2022年2月14日現在)
・ペトロリオ
・ダークブラウン(タバコ)
・レッドブラウン(コッチネーラ)
・ネイビー
・オリーバ
・ブラック(ネロ)
・グリージオ
・サビア
・プルーニャ

豊かな感性から生まれる色の連想

色々と調べてみると、イタリアンレザーの色の名前は
自然(その中でも特に植物)に由来するものが非常に多いのが特徴です。
日本だと、「若草色」とか「紫陽花色」という感覚に近く、単純に「赤」とか「青」とかで名前をつけないのです。

古来よりイタリアでは植物タンニンによる革の鞣し(生皮を素材としての革に加工する工程)を伝統としており、現在でもタンナーごとに歴史ある手法で革を製造していますが、おそらくそういった伝統的な背景もあるのだと思います。
〇〇を連想させるような色。イタリア人ならではの豊かな感性だからこそ生まれたのでしょう。

トスカーナ

黒や灰、紺色など、中には色そのままのものもあるのですが
自然ではあまり見かけない色はそのままなのかもしれませんね。

さてさて、当店で扱いのある色の正式名称と、その由来をご紹介していきます。

それぞれの名前の意味|プエブロ 定番編

ペトロリオ|Petrolio

ラウンドジップアルコ ペトロリオ

ペトロリオ・・・「石油」の意味
言わずと知れた当店のブランドカラーで、僕の一番好きな色。
経年変化で深く沈んだような深緑になったり、灰のような浅い青緑になったりと、千差万別の変化を見せてくれる面白い色でもあります。
鮮やかな色の革は顔料系(経年変化しない)のイメージが強かったので「経年変化する青い革」という衝撃は今も強く残っています。

ちなみに石油って実際どんな色なんだろうと思い少し調べてみました。
実際はこんな色(左画像参考)のようです。

思ってたより青ですね〜。

コッチネーラ(レッドブラウン)|Coccinella

コッチネーラ

コッチネーラ・・・「てんとう虫」の意味
レンガのような赤みが特徴なので、当店では「レッドブラウン」と表記しております。
イタリアではてんとう虫は幸運のシンボルとされているようで、とても縁起の良い赤茶色。

コッチネーラは最初は鮮やかな色ですが、経年変化でアンティーク家具のような深みを出してくれます。
当店でもペトロリオに次いで人気のあるカラーで、カラーオーダーなどで内装パーツに使用することも多いです。

タバコ(ダークブラウン)|Tabacco

ミドルウォレット  ダークブラウン

タバコ・・・「タバコ葉の茶色」の意味
深いこげ茶色なので、当店では「ダークブラウン」と表記しております。
使用していると、鮮やかな色味と比較して変化は少ないですが
艶を増すことにより高級感のあるヴィンテージへと成長してくれます。

こちらもお財布の内装などによく使用しており、内部の経年変化に一役買ってくれていますが
カラーオーダーでは外装に使用することも。大人の色気があって素敵な茶色です。

オリーバ|Oliva

カラーオーダー例

オリーバ・・・植物の「オリーブ」の意味
近年、日本でもオリーブオイルなどで馴染みがあるので当店でもオリジナルの表記としています。
抹茶のように鮮やかなグリーンですが、こちらも経年変化で色の濃さとツヤ感が増してきます。
経年変化の範囲も含め、個人的にはペトロリオの兄弟分のようなイメージで使用しています。

使用することで深い森のような暗い緑色に変化していきます。ツヤ感も相まって唯一無二の経年変化を見せてくれます。

オリーバ経年

ネイビー|Navy

クラシコ ネイビー

ネイビー・・・「濃紺」の意味
これはそのままですが、そもそもネイビーって実は「海軍」を示す言葉なのです。イギリス海軍の軍服が濃紺だったことが由来、とされていますが現代ではネイビーで色が伝わってしまいますね。
プエブロのネイビーは灰がかったくすみのある濃紺。
使用することで限りなく黒に近い青に育ち、シックな表情へと成長していきます。

グレーやキナリなど、アクセントの効いたステッチと合わせると可愛いらしい印象にもなるのでオススメです。

ネロ|Nero

ビブロスカラーオーダー

ネロ・・・「黒」の意味
こちらも珍しくストレートなのですが、イタリアの文化に黒ってあまりイメージが湧かないので
きっとそういうことだと思います。日本語だと「墨黒」とかが似合いますね。
当店では「ブラック」と表記しています。
銀面を加工で擦っているため、霞みがかったようなような表情の黒。
経年変化後はご想像の通り、艶のある漆黒へと変化します。
ブラックトーンは統一するとグッと格好良くなりますよね。

グリージオ|Grigio

グリージオ

グリージオ=イタリア語で「グレー」を意味します。

光の当たり具合でグレーにも、少し緑がかったような色にも見える不思議な灰色です。
経年変化での色の変化がかなり面白く、少し濃い茶色感を出しながら透き通った艶が楽しめます。

何色と組み合わせても不思議と合ってしまう便利な色で、カラーオーダーでも重宝されるカラーです。

サビア|Sabbia

サビア

サビア=「砂」の意味。

その名の通り、広大に広がる砂の大地を彷彿とさせる鮮やかな色。
コニャックよりも明るい茶色で、革本来のヌメに近い色合いです。

変化で当たりの強い部分が色濃く変化し、綺麗な飴色に変化していきます。

プルーニャ|Prugna

プルーニャ

プルーニャ=「すもも(プラム)」の意味

プエブロ特有の色の濃淡が相まって、美しい自然の果実を連想させる紫色。
強い印象を与えるカラーなので、身の回りの小物に一色加えるだけでもビタミンカラー的な存在になってくれます。

経年で少しトーンを落とした紫に変化して、一層愛着の湧く革小物へと育ってくれます。

プラム

ちなみに日本のすももは赤いですが
西洋すももは綺麗な紫色です。

自然の恵みを感じられる、力強くも優しい紫色ですね。

その他、イタリアンレザーの色のあれこれ

ここまででも結構なボリュームなのですが、当店で扱う革の色はごく一部。
他にも色々あって面白いのでご紹介していきますね。(画像はありませんが・・・)

パパベロ

パパベロ・・・イタリア語で「ポピー」を意味します。
なにやら辛そうな響きのある名前ですが、唐辛子ではなく可愛らしい花の名前ですね。
色味は鷹の爪上等な真っ赤です。
プエブロにもこのカラーはありますが、当店では取り寄せとなります。

ナポリ

ナポリ・・・イタリアの都市「ナポリ」を意味します。
色味は鮮やかな黄色です。
これには実は理由があって、ナポリ近郊にあるベスビオスという山で顔料の元となる鉱物が採掘されていたのですが
その顔料の色が「ネープルスイエロー(ナポリの黄色)」と呼ばれていたのですね。
そのイメージからナポリ=黄色となったものと思われます。
こちらもプエブロにラインナップされていますが当店では定番外。
需要がありそうなので試してみたい色ではありますが・・・!

コニャック

コニャック・・・ブランデーの一種
その名前の通り、お酒の色で、柔らかい茶色を示します。
日本だと「飴色」という表現が近いと思います。
ミネルバ系、プエブロ、共にこの色がありますが、経年変化で出てくるツヤ感がたまらないです。

ちなみに当店だとブッテーロという革でこの色をストックしており、小物財布の内装などで使用します。

オルテンシア

オルテンシア・・・イタリア語で「紫陽花」の意味
ペトロリオに近い青色ですが、若干鮮やかな色味です。
ミネルバリスシオやボックスなどでこの表記の革があります。

ボーネ

ボーネ・・・「骨」の意味。
その通り、日本では「アイボリー」や「生成り」といった色味に近いと思います。
すこし柔らかい白ですね。

ビアンコ

ビアンコ=イタリア語で「白」を意味します。
これはネロと同様ですね。

革を扱う上では汚れが目立ちやすいので製作するにしても、ケアするにしてもなかなか難易度の高い革色です。

モスト

モスト=ワインの元となる葡萄果汁を意味します。
プルーニャよりも赤みが強く
赤いような、紫のような、どこか透明感のある独特な色味。
ミネルバ系の革に使用されています。

番外編 あとがき|フランスの糸も実は・・・

当店ではフランスのリネン糸を使用しているのですがそちらの色もまた独特な名称です。
番外編なので簡単に・・・

シャルトリューズ・・・フランスを代表する「リキュールの女王」
パーン(パオン)・・・孔雀の羽のような青緑。

などなど。
色の名前だけもかなりたくさんの表現があって楽しいですね。

どこかでこれらの色の表記を見かけたとき、あれなんだっけ?と思い出していただけたら幸いです。

ではでは、本日はこの辺で。また来週、どうぞよろしくお願いいたします!

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