新作バッグ 製作中|間に合えクリスマスギフト!編

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こんにちは、cobalt leather works のクリモトです。
11月が始まり、クリスマスの装飾が街に溢れてきて、街中もそわそわ楽しい雰囲気。いよいよ冬だなぁ、としみじみ・・・。

先月はPOPUPの開催や新作の開発など、盛りだくさんな内容でしたが
なんとかやりきれたのも、ひとえに応援していただいた皆さまのお陰です。いつもありがとうございます!

と、しんみりしている暇もなく
今月はとうとう念願のバッグが新登場!な予定ですので今日はその進捗をブログにしてみようかと。

あ、ちなみに以前製作していたトートは寝かせて熟成中です・・・。

本体生地の素材について

ミリタリーツイル
これもいい青なんですよ・・・。

当店には珍しく生地を採用しております。
が、この生地、只者ではございません。

本体生地に使用している素材はアルバートンのミリタリーツイル。

タテ糸に綿、ヨコ糸にジュート麻を採用し、組織はギャバジンツイルで高密度に織り上げた生地。
染色方法とバイオ加工を駆使し、ビンテージ感が再現されており
6号帆布クラスの重厚感が有りながらジュート麻使用により軽量な仕上がりが特徴的です。

元々、古くからあるアメリカのダック生地なのですが、すでにアメリカではその製法は失われ、生産されていないのですが
なんと日本でこのビンテージ感を出すために、当時の織り機をその当時の資料を用いて生産されている、こだわりのあるメーカーなのです。

なにがすごいってこの生地、ジュート麻を使用しているにも関わらず生地の締まりがしっかりしているんです。縦糸に綿を使用しているのでそこそこハリもあるので、ある程度のコシが残りつつも柔軟な素材。
表情も革との相性が抜群です。

実は今回使用している革も国産のオイルレザーを使用しています。絞りが効いており、独特な風合いがある面白い革ですので、こちらももし正式に採用が決まればご紹介させていただきますね。

製作風景

パターン作成
型を描いて、切って、マステで仮止めの繰り返し

普段製作している革小物と大きく違う点。それはスケール感です。

財布や小物の場合は1mm以下の調整はザラです。
いつもコンマ単位で型紙を製作して、寸分違わず裁断しないと最終的な仕上がりに大きく影響がでます。

ところが鞄作りでそれをやっていると多分、鬱になります。笑
というか、いつまでたっても鞄が出来上がらない。

ので、僕の場合はまずイメージを描いてそれを立体的に起こしていくところから始めます
寸法は二の次で全体のバランス、カーブの感覚を意識しながらパターン化していきます。

財布が理系なら鞄は文系っていうくらい考え方を変えて行かないとなかなか動けないので
この段階ではズバズバいきます。

で、いざ生地の裁断・・・というタイミングでトラブル発生。

生地とチャコ
おわかりいただけただろうか・・・

青好きが高じて青い生地に青チャコで線を引かなければならないという愚行。
これはちょっと反省ですね。ピンクのチャコ買います。

試作版と今後の改善について

ショルダーバッグ

そうして出来上がったのがこちらのショルダーバッグ。
ミニショルダーを狙ったのに普通にでかい。だから採寸はしっかりとって計算をしなければならないとあれほど

全体のフォルムや立体感、カーブの線などは狙い通りでてきたのであとはこれをリサイズしながら細部のクオリティを高めます。

ショルダー付け根

ファスナーはいつものエクセラダブルを使用。細部はキレイに仕立てることで、上品ながらもビンテージ感がある仕上がりを狙っています。

サイドビュー

トップは細く、ボトムで広くとることで背負い心地を安定させながら、外見もスマートな印象を残しています。
個人的には本体からベルトパーツにかけてのラインが好き。

容量

背面には小分けのポケットを3つつけています。
今回は「バイブルサイズ のリングプランナー が縦に入っても大丈夫なサイズ感」で作ってみたのですが、如何せん大きすぎました。
バイブル手帳、長財布、モバイルバッテリー、ケーブル、カードケース。これだけ突っ込んでもあと1泊二日分くらいの荷物が入りそうな感じはあります。

まずはリサイズ。そしてショルダーベルトや金具パーツの選定。バイアステープの変更などなど。
なんだか改善事項盛りだくさんなので今回の試作のご紹介はこの辺で・・・笑

発売のスケジュールについて

はい。オンラインストアのバッグカテゴリの空白地帯をいい加減埋めてあげたい今日この頃。
しかしながら納得いくモノは作りたい!と言いながら今まで来てしまいましたが
あえてこの度、宣言させていただきます。

11月末発売予定!

発表することで自分を追い込みます。ので、皆さま、引き続き応援の程よろしくお願い申し上げます!!

あ、バッグカテゴリの悲しい空白地帯を見てみたい方はこちらからどうぞ▼(誰得)

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