![雨に日のお手入れ](https://i0.wp.com/www.cobalt-lw.jp/wp-content/uploads/2021/06/UNADJUSTEDNONRAW_thumb_6f8c.jpg?resize=800%2C534&ssl=1)
こんにちは、cobalt leather works の栗本です。
6月はジメジメと雨が続く、革にとってはあまりよろしくないシーズン・・・。
ですが、ご心配なく!
革の扱い方はコツさえ掴んでしまえばそんなに難しいことは必要なく、
どんなシーズンでも革のある暮らしを楽しむことができます。
今回は僕が実際にやっている対応方法についてご紹介していきます。
その他、ケアブログはこちらをどうぞ▼
![](https://i0.wp.com/www.cobalt-lw.jp/wp-content/uploads/2021/08/fb8870748e3cdc672d5b5c7c8e41f0bf.png?resize=32%2C37&ssl=1)
目次
お手入れに必要な道具は?
![雨の日のお手入れ](https://i0.wp.com/www.cobalt-lw.jp/wp-content/uploads/2021/06/UNADJUSTEDNONRAW_thumb_6f93.jpg?resize=768%2C512&ssl=1)
まずは簡単に道具のご紹介から。
左からペネトレイトブラシ、馬毛ブラシ、布巾、です。
ブラシ類に関しては必要に応じて、布巾はなくても柔らかめのティッシュなんかでも代用可能です。
ブラシ類について
革製品についたホコリなどを落とすのに使用します。
特に縫い目など、普段人の手で触らないような部分に汚れが詰まったりすることがあるので
そういった汚れの除去します。
馬毛ブラシだけでも大丈夫ですが、ペネトレイトブラシがあると小回りがきいて便利です。
布巾(柔らかい布)について
![雨の日のレザーケア](https://i0.wp.com/www.cobalt-lw.jp/wp-content/uploads/2021/06/UNADJUSTEDNONRAW_thumb_6f8f.jpg?resize=768%2C512&ssl=1)
ここでの布巾は、磨きではなく、水分を吸い取る為に使用するものなので
なるべく天然繊維(綿100%など)のものを選びましょう。
使い捨てになってしまいますが、柔らかいティッシュなんかも応急処置的に代用可能です。
ちなみに、化学繊維のようなものは吸水性が低いのでオススメしません。
革製品が水分を吸ってしまった時の対処法
![雨の日のお手入れ 乾拭き](https://i0.wp.com/www.cobalt-lw.jp/wp-content/uploads/2021/06/UNADJUSTEDNONRAW_thumb_6f91.jpg?resize=768%2C512&ssl=1)
まずは脱水を!
突然の雨で少し濡れてしまった・・・
カフェで冷たい飲み物の結露で水滴がはねてしまった・・・などなど
どのケースにおいても、まずはすぐに乾いた布などで水分を吸い取りましょう。
特に外出先などでは都合よくケア用の布巾を持ち歩くことはないと思いますので
先述したティッシュで代用しましょう。
※ハンカチでの対応は色移りが発生することがありますのでご注意ください!
「拭き取る」ではなく、「吸い取る」ように脱水を!
水気を吸い込んでしまった革の対策のコツ、それが「吸い取る」感覚です。
革は繊維なので、水分が入ると浸透していくようなイメージで吸い込みます。
そこで、柔らかい布を軽く押し当てることで逆に布巾に水分を吸い込ませて、除去しましょう。
こんな感じ▼
「拭き取る」とどうなる・・・?
結果的に水分を吸い取れるのですが、革の表面に圧力がかかり、その部分だけ革の風合いが変わってしまったり
布巾の方に革の染料が移ってしまう可能性があります。
強く擦らず、優しく扱いましょう
吸い取っても水滴の跡が強く残っている場合
念の為、結構重症なケースをご紹介しておきます。
革についた水滴などをすぐに吸い取らず、革の奥まで水分が入り込んでしまい
布巾などで吸い取っても色濃く跡が残っている場合
そのまま吸い取っただけでは水滴の跡がシミになってしまう可能性があります。
その場合は勇気を出して全体を「水拭き」で馴染ませましょう。
水滴の跡とその周囲が同じくらい色が濃くなればOKです。
![プエブロ レザーケア](https://i0.wp.com/www.cobalt-lw.jp/wp-content/uploads/2021/02/UNADJUSTEDNONRAW_thumb_6b91.jpg?resize=768%2C512&ssl=1)
その後、もう一度乾いた柔らかい布で全体の水分を吸い込んであげて、あとは自然乾燥。
(ドライヤーは革を傷めるので使用しないように!)
※この方法は最終手段となりますので、水がついた革製品はすぐに水分を除去するのが最善策です。
シーズン前に一度ブラッシングを・・・
![雨の日のレザーケア](https://i0.wp.com/www.cobalt-lw.jp/wp-content/uploads/2021/06/UNADJUSTEDNONRAW_thumb_6f8e.jpg?resize=800%2C534&ssl=1)
![雨の日のお手入れ ブラッシング](https://i0.wp.com/www.cobalt-lw.jp/wp-content/uploads/2021/06/UNADJUSTEDNONRAW_thumb_6f92.jpg?resize=800%2C534&ssl=1)
ステッチ(縫い目)や革のパーツの継ぎ目などにはホコリがたまりやすく
いつも使用している革製品ならなおのこと、いつの間にか汚れがたまっているものです。
そう言った汚れをブラッシングで落としてあげましょう。
ホコリを落とす意味
ホコリって実は目に見えないレベルで水分を吸うのです。
湿気のが集まりやすい、とでも表現しましょうか。
そう言った湿気の塊が革に付着し続けると、カビの原因にもなります。
とはいえこまめに実施する必要もありませんので、このタイミングでササっと落としてあげるのが吉です。
新品の革製品にオイルケアや防水スプレーはNG?
![プエブロ レザーケア](https://i0.wp.com/www.cobalt-lw.jp/wp-content/uploads/2021/02/UNADJUSTEDNONRAW_thumb_6baf.jpg?resize=768%2C512&ssl=1)
オイルケアについて
革のケアと聞くとやはりオイルケアなどの保湿やコーティング関連。
これらに関しては必要に応じて・・・というのが個人的な意見です。
特にオイルケアは新品の革製品には必要ないかな、と考えています。
というのも、新品の革製品の銀面(表層)は新品にしか出せない表情なので
そこにケアクリーム塗りこむとその風合いが損なわれる可能性があるのです。
当店で扱っている革製品は元々天然オイルがたっぷりと染み込んだ素材となっておりますので
なおのこと不要ですね。
これに関してはこちらの記事でもご紹介しておりますのでよろしければ・・・▼
革製品の使用度合いで扱い方を変えてあげるのも、レザーケアの秘訣なのです!
防水スプレーについて
防水スプレーに関しては、むしろ新品の状態が一番効果を発揮します。
ただ、その後の経年変化に影響がありますのでそれも考慮して
スプレーするか、しないかを決めると良いでしょう。
実際に防水スプレーを使った時の実験ブログも併せてご覧ください▼
しっかり経年変化を楽しみたい方は、変化させた後からスプレーをする、なども良いかもしれません。
また、使用する場合は必ず「フッ素系スプレー」を使用しましょう。
シリコン系スプレーは安価ですが、染み込まず膜を張るような防水なので
革本来の質感を損ねることになってしまいます。
あとがき
![カラーオーダー ミドルウォレット外装](https://i0.wp.com/www.cobalt-lw.jp/wp-content/uploads/2021/03/UNADJUSTEDNONRAW_thumb_6b7d.jpg?resize=768%2C512&ssl=1)
いかがでしたでしょうか?そんなに難しいことなかったですよね。
どんなシーズンでも革のある暮らしを楽しみたい!という方に、少しでも参考になれば幸いです。
雨や汚れも経年変化の一つ!と考えることもできますので、僕としてはどんな時もガシガシ使って欲しいと思ってしまったりもします。笑
その時々で軽い応急処置程度ができればベターですね。
ともあれ、楽しむことが一番。良きレザーライフを送れますように!
オンラインストアでは随時ご注文をお受けしております▼
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