革は一生物というけれど

リングプランナー ビブロス ペトロリオ新品

こんにちは、cobalt leather works の栗本です。
今日は雑多に書き散らしていこうかな、と思います。

少しずつ暖かくなり、桜もちらほら咲き始めた今日この頃。
あっという間に2026年の4分の1が過ぎ去りました。

ここのところ
イレギュラーな事案がここ数年で圧縮されたような頻度で発生していて
当たり前の日々のありがたさを改めて実感しております。
こうしていつもブログサイトを覗きに来てくれる皆さまには本当に感謝です。

さて、歳を重ねるごとに時の流れは早くなる、とはよく言いますが
最近はどうしたらそのスピードを緩やかにできるか、と考えるようになりました。

当たり障りではありますが、「日常」を大事に生きること。
大事に、というと漠然としていますが僕は勤めて記憶、記録に残そうとしています。

経年変化

同じことの繰り返しの日々の中でも、小さな変化を見逃さないように。
物理的な変化もですが、心情的な変化も含めて。

さて、そんな短いような長いような人生において
僕のような何かを作ることを仕事にしていると一生物(いっしょうもの)という言葉をまま耳にします。

そこで「一生物」とはなんぞや、と

それは、個人が、生きていく上で消費しきれないモノ
それは、とても長い間、使用に耐えうるモノ
それは、生涯を通して、大切にしたいモノ

どれも「一生モノ」と呼ぶに値すると思います。
でも僕は「大切にしたいモノ」こそ、一生物と呼びたい。

これは声を大にして、そう叫びたい。(叫ばないですけど)

革は一生物なのか

梱包風景

さて、ようやく主題に入りますが
「革は一生物である」という言葉。

以前も少し触れたことのある話題ですが
日々革を扱っている僕からすると、それは「使い方次第」という他ありません。
ただ、間違いなく「一生物となりうるポテンシャルを秘めている」ということは確かです。

例えば縫製について

「手縫製品は丈夫だ!」というフレーズ

正直なところ、そんなことないです。
厳密にいうと、麻糸で縫製された革製品は、革本体へダメージが入る前に糸が擦り切れてほつれるので
補修して長い間使用することができる。といったニュアンスが正しいです。

手縫は丈夫だ!というと、それだけで壊れることのない耐久性があると思いがちですが
補習しながら、メンテナンスしながら長い間使用することができる、という意味なのです。

それは革製品全般でも同じことが言えると思います。

コバ磨き剤

「革製品は一生物」

生涯大切にしたい、と思えるからこそ
メンテナンスしたり、気にかけて使ってあげたりする。
そうしていくうちに愛着も湧き、相棒と呼べるような存在へ育っていく。

単に物理的に丈夫な一生物ではなく、パートナーとして暮らしに寄り添っていく。
そのための堅牢性であり、革という素材であり、僕がモノを作り続ける意義であると思っています。

時折、ポップアップなどでお客様ご愛用の品と再会することがあるのですが
この子はこれまでにどんな旅路を経てきたのだろう、と感慨深い気持ちになるのです。
これから先も、長く大事に使ってもらえますように、と。

ケア&エイジング

leather care & aging|レザーケアと経年変化について

ロゴ
裁断

そういった意味でも
まずは僕自身がモノ作りに対して真摯に向き合わなければ、と
常日頃自分に言い聞かせるように努めている・・・つもりです。

人間なのでどうしても気の緩みなどもあるのですが
そこで冒頭にお話しした「日常を大切に」というところに繋がってきます。

毎日同じ仕事の繰り返しだと時間の流れも早く、それでも「作業」的に終わらせないよう
日々、一歩ずつ精進して参る所存。

製作優先でここのところブログの更新も遅々としてはおりますが
そんなことを考えながら、オーダーいただいた品を一つずつ、丁寧に仕上げております。

毎度のことながらお時間をいただき恐縮ですが
4月からもcbalt leather works をよろしくお願い申し上げます!

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