
革は大きく分けて、仕上げの工程でクロム鞣しかタンニン鞣しかで分かれます。クロム鞣しは鉱物や薬品を使用した加工となり、経年による変化が少ないのが特徴です。一方でタンニン鞣しはその名の通りタンニン(渋)を使用した鞣しで、最大の特徴はその性質による『経年変化』と言えます。
Cobalt Leather Worksでは主に、タンニンの中でも素晴らしい経年変化をする植物由来のタンニンで鞣(なめ)されたイタリアンレザーを使用しております。
プエブロ
イタリア・フィレンツェにある老舗タンナーで製造される最高品質のイタリアンレザー。部位は主に、しっかりとコシのあるショルダー(牛の背中部分)をしようしており、堅牢かつ柔軟な革です。
最大の特徴は職人の手によって丁寧に荒らされた銀面で、独特なムラ感は二つと無い革の表情を味わうことができます。また、経年による変化も素晴らしく、使用するたびに風合いを変えていく様はまさに『唯一無二』と言えるでしょう。
現在取り扱いのある色は以下となります。
マレンマ
こちらの革もプエブロ同様、フィレンツェで製造されたイタリアンレザーです。部位はショルダーで、少し厚手(3~4mm)に鞣されているのも特徴的で、ベルトなどに使用しても面白い革です。
この革はオイルレザーのなかでも特に豊潤にオイルを染み込ませてあり、ずっしりと重厚なイメージですが、そこが最大の魅力といってもいいかもしれません。
折り目をつけた際のプルアップ(革を折り曲げた際にオイルが繊維を伝い、銀面の色味が変化する)効果が素晴らしく、経年により何とも言えない深みのある艶を生み出します。
現在、赤茶とチョコの2色を在庫しております。
ミネルバ リスシオ
イタリアンレザーの中で最も有名と言っても過言ではない、イタリアンショルダー。ミネルバ ボックスとは異なり、スムースな銀面が特徴的です。
しっかりとコシのある革で、薄く漉いてもヘタれることがなくしっかりと革の魅力を味わうことができる王道のベジタブルタンニン鞣しと言えるでしょう。
現在コニャックを在庫しております。

アメ豚 揉み豚 ピッグスエード
Cobalt Leather Worksでは内装に軽量で通気性も抜群である豚革を使用することがあります。
豚革の供給は実は国内がトップで、なかでも関東地方はその産地と言えます。国産ならではの丁寧なものづくりを感じ取れる温もりのある表情が特徴的です。
- アメ豚・・・艶やかな銀面でハリがあるのが特徴です。
- 揉み豚・・・アメ豚を職人が揉みこんで柔らかくした革です。
- ピッグスエード・・・トコ面(裏側)起毛させた革で温かみのある表情です。
現在各革ともにキャメルのみの在庫となります。